今回は 2023年現在 でフリーランス歴4年の私の経験談をまとめていこうと思います。
フリーランスになるのが不安な人が少しでも解消される内容にまとめていきます。
まず初めにフリーランスになって私が得られた事は
- 収入の向上
- 自由な場所や時間で働く事ができる
- 自分の市場価値を把握できる
- エンジニアとしての怠慢の脱却
がありました。
これらについて、私の経験ベースで解説していきます。
目次
フリーランスになって得たもの
収入の向上
フリーランスになって得られたものはなんといっても「収入の向上」です。
プログラマー歴10年、正社員としても同じ期間働いてきて何回か転職をしたのですが、最終的には月の手取りで38万を頂いていました。
フリーランスになってみると週3勤務で52万、案件によりけりですが多い時は月に週4勤務で調整して3案件を請け負い81万を頂けるようになりました。貯金についても会社員時代から500万程度は増加しています。
税引き前とはいえ2倍ちょっとの収入に変化しました。案件の関わり度合いやパフォーマンスが出しきれていない部分もあったので、まだまだ単価と収入の向上を見込めると感じています。
自由な場所や時間で働く事ができる
フリーランスでフルタイムで働くという選択もあったのですが、せっかくならと週4勤務で好きな場所で働ける案件を選択していたので収入的にも、時間的にも心の余裕につながりました。
大抵は空いた1日に映画を見たりゲームをしたり、1週間の振り返りや次の週に行動すること、この案件を続けて自分にとってメリットはあるのか、何か打つ手はあるか? などなど、仕事や目の前の興味関心だけを追い求めるのでは無く大局観を持って行動できるようになりました。
正社員の頃は自分で仕事を作ってこなしていく立場だったので際限が無く、自分がやれる事は全て投入しても評価に繋がらずにもどかしい気持ちがあったのですが、今は収入が目に見えますし、契約に無い求められていない事を適切に判断することで頑張りすぎない働き方を実現出来るようになりました。
自分の市場価値を把握できる
案件をこなしていく中でシンプルに自分の単価がわかるようになりました。
純粋に経験年数は大きいですね。自分としてはPHP歴が長いですがRubyやNode.js、Vue.jsやElectronとTypeScript、Goも少しと必要に駆られて習得してきた言語なのですが 2~3 年の経験があれば大体の現場で通用します。
言語が扱えるだけで生活には困らないようにはなります。週5のフルタイムであればまず問題はなく、週3以下での参画となると他の魅力などが必要になります。
エンジニアとしての怠慢の脱却
自分は違うと思っていたのですが、「エンジニアだからやらなくて良い」「エンジニアは偉い」「エンジニアとして働いてだけいれば問題ない」と考えている部分がありました。
フリーランスになってみるとエンジニアとして「顧客に提供できる価値」を作れなければ収入につながらないため、今までは怠慢だったと感じています。
「リファクタリングをするのは未来の開発速度向上」「流行っているからこのフレームワークを使うのではなく、このフレームワークでないと実現出来ない顧客の価値と労力を天秤にかける」などなど、価値になる努力を常に怠らないようになりました。
当ブログのテーマであるレンタルサーバーについても、AWSのようなPaaSやVPSを使うよりも、ランニングコストという価値を追求できるのか。という疑問から生まれました。
例えば自分が所有している畑に向かうためにフェラーリに乗っていくのではなく、軽トラックが適しているように、プロジェクトによって適切なサーバー環境が存在しますし、価値を最大化するのであれば選択肢は増やすべきです。
経験があればすぐに案件は決まる
フリーランスになって得たメリットについて書いてきました。
この章ではフリーランスとしての不安だった部分を書いていきます。多くはそこまで問題にはなりませんでした。
私自身が不安だった点というと
- 案件が決まるのか不安
- 人間関係
- 自分は平凡なエンジニアだから通用するのか
の3点がありました。
案件が決まるのか不安
これは全く心配ありませんでした。
知り合い経由で案件を貰う場合だと人望などが必要になりますが、エージェント登録をすれば2週間あれば案件は決まってしまいます。
ただ、経歴がないと難しいとは感じます。2~3年エンジニアとして働いた経歴があってフルタイムで働けるのであればすぐ決まりますし、週2とかだとなかなか決まらない場合があります。
私自身、単価設定などがわからない事もあったため最初はエージェント登録して案件を見つけてもらいフリーランスの経験を積みました。
エージェントさんは数社並行して登録した方が比較しやすいです。自分も3社ぐらい登録して案件をいただいたり、フリーランスの需要や現在の市場感など、エージェントさんだからこそ詳しい部分を聞いて案件獲得しています。
注意点としてはエージェントさんは数をこなそうと早く決めようとし過ぎる方もいるので流されすぎずに、きちんと自分のメリットを考えながらお互いの利益を得るようにしていきましょう。
条件面も大切ですが、エージェントさんときちんとコミュニケーション出来る関係性を構築していきましょう。
それと、エージェントさんから仕事をもらいつつ、直接契約できる案件も探すようにしましょう。長期契約しやすいですし、気心知れた関係性にもなるので安心感が違います。
人間関係
請け負う会社さんによってはあまりよろしくない人が居ない事は無いです。
案件に入ってみると、相手の事を見下して自分を上げていると勘違いしていたり、コードレビューの間違いを認めない人、業務時間の半分は面接時の相手の悪い点を喋って楽しんでいたり。
ですがこれはギャンブル要素ですし、フリーランスに限らず馬が合わない人は存在します。
フリーランスだからこそ、あまり深く関わらない選択を取れるので有利な点はあります。
自分は平凡なエンジニアだから通用するのか
これは稀有な悩みだったと感じています。プロフェッショナルだから求められるのではなく、乗り越えてきた経験があるから求められるのです。
嘘をつかずに、不必要に自分を大きく見せすぎずに、自分が出来る事と出来ない事をキチンと見分けて相手に理解してもらう努力さえすれば問題はありません。
うまく伝えられなくとも、相手のメリットを考えて自分が出来る事を提供したり、出来ない事は正直に言えばいいことです。
雇う側としては「乗り越えてきた経験」があって「自社にマッチ」すれば全く問題はありません。
Web系やゲーム系で2~3年の経験があれば引くて数多ですし、どこかの会社さんで相性が合わなかったとしても、別の会社さんでは相性が合うのはザラにあります。
注意点としては、必要なのは円滑なコミュニケーションであることが多いのと、自分を高く見せすぎてしまうと求めていた結果との齟齬によって案件打ち切りになってしまいます。
上手くいっているが、フリーランスは続けられないと感じた
フリーランスを始める前の不安について書いてきました。多くは問題にならなかったのですが、現在のフリーランス4年目の私の現在の心境としてはフリーランスを続けるのではなく、ステップアップしようと考えています。
- 案件獲得がこのまま上手く行くとは限らない
- スキルの切り売りになっているので新しい経歴を作れない
- 自分の稼働時間以上に稼げない
主に上記3つが理由です。
案件獲得としては実務経歴が一番重要だと感じていますが、その経歴を増やしたりするのはフリーランスの案件では難しい反面もあります。
幸い私のWebエンジニアやゲーム開発の領域は需要が多いですし、将来的にも必要な分野なので案件獲得には困らないとは思います。
もっと上手い立ち回りや求められる事もわかってきたので、単価を上げていく事も可能です。ですが稼働時間が必要になり、どこかで頭打ちになってしまいます。
そのため、稼働時間以外の収入を得るためにフリーランスとしての立ち回りではなく自分自身のビジネスを作る。というのが私の現在取り組んでいる事でステップアップとして考えています。
まとめ
以上、フリーランス歴4年目 の私の経験とこれからの話でした。
フリーランスとして不安がある方には
- 案件はエージェント経由でいくらでもある
- 人間関係はフリーランス関係ないし、相性が悪い人に合わせなくて良くなる
- 自分の経歴と合う会社はある
という事を伝えたいです。
私自身、フリーランスになった事は後悔していませんし、自己肯定感も上がりました。正社員時代はどこに向かうのか解らずがむしゃらでしたが、自分で決められるので心穏やかになりました。
元々自分で決めて仕事をしていたので、それを続けるだけでお金としてちゃんと結果が返ってくるのは純粋にうれしいです。
以上、私のフリーランスとしての経験の話でした。
PR: エージェント紹介
フリーランスになろうと思えた人は、エージェントさんに登録してみる事をお勧めします。エンジニア歴2~3年ならスムーズに案件が決まる事でしょう。
エージェントサイトは複数ありますが、正直どこも一緒だと思っています。案件数の取り扱いや直案件などをアピールしていますが、結局は人柄です。なんとなく「この人に任せてみよう」と思える人は自然と同じタイプの人が集まるようになって良い条件の案件も持ってきてくれます。
人柄が合う人に頼めるかは運要素が強いので数社のエージェントさんに登録して、何回かヒアリングをして見極めましょう。プロ野球では打率3割あれば一流なので、1回ではまず決められません。
ヒアリングして案件が決まり、稼働してみて初めて結果がわかるので、なかなか難しいところはあります。ですがその分お金は貯まりますし、次の条件に改善点として盛り込めば良い話です。
例えばエンジニアルートさんであれば取引先企業と実際に請け負ってくれる人が一緒なのでタイプが合う企業の紹介をしてくれるのでピッタリだと思います。