長時間の音声や動画ファイルを見る時に、途中まで見たのに中断をした場合に続きから聴きたい/見たい需要に応えるためにはポッドキャストがオススメです。
今回の記事ではiPhoneやAndroidでメディアファイルの中断に最適なプライベート環境で楽しむポッドキャストを構築するためにレンタルサーバーを活用する方法を解説していきます。
目次
ポッドキャストとは
ポッドキャストとはRSSフィードによってメディアファイルの更新を検知して閲覧するための方法です。
主に音声ファイルを指す事が多いですが、有名どころのApple Podcastでは以下のファイルタイプに対応しています。
エピソードは、M4A、MP3、MOV、MP4、M4V、PDFファイル形式の、オーディオ、ビデオ、テキスト文書のいずれかとなります。
https://podcasters.apple.com/ja-jp/support/825-how-to-create-an-episode
現在では音声や動画ファイルではストリーミング形式の配信が一般的ですが、ポッドキャストは常時インターネット接続を前提としていないため、RSSによってあらかじめダウンロードしたメディアファイルを楽しむ事になります。
この仕様のため、メディアファイルとポッドキャスト形式に整形したRSSファイルを公開環境に置くだけで配信することが出来るため、レンタルサーバーでも簡単に公開することができます。
ポッドキャストの利点
なんといっても「途中から再生」ができることです。
一般的なファイル管理であったり、ギャラリーアプリでは音声や動画を再生することは可能ですが、どこまで再生したのかを覚えてくれません。
また、複数のメディアファイルがある場合でもどこまで再生して、どこが未再生となっているのかを識別することはできませんが、ポッドキャストアプリは違います。
この利点はプライベート環境にピッタリで、購入したまとまった音声ファイルの聴取をするための管理を行なったり、動画ファイルの事前チェックを行う時に使用することができます。
ポッドキャストを公開する方法
このサイトはレンタルサーバーを活用する事をメインで取り扱うため、レンタルサーバーで公開する方法を解説していきます。
有名どころとしては PodcastGeneratorを使用します。
GitHubのReleasesページに公開されているソースコードのzipファイルをダウンロードし、レンタルサーバーに PodcastGenerator/
ディレクトリを置くだけで使う事ができます。
https://github.com/PodcastGenerator/PodcastGenerator/releases/tag/v3.2.9
わざわざWebサイトとして公開せずとも、ポッドキャストのRSSファイルを生成する方法として Dropcaster が存在します。
こちらはRubyGemとして公開されており、コマンドライン環境で事前に用意した channel.yml
ファイルの設定でmp3ファイルをまとめたディレクトリで実行、作成した結果を xmlとして保存してまとめて公開環境に置く事でポッドキャストが取得することができます。
今回の使用用途としては自分だけ or 限られたユーザーで取得すればいいので、ApplePodcastであれば「番組をURLでフォロー」で作成したポッドキャストRSSのURLを入力することで取得することができます。
プライベート環境で公開するには
ポッドキャストは公開環境に置くだけで取得することができます。ですが、個人的に楽しむためには工夫する必要があります。
全世界で公開したくない、公開前のデータ確認や家族間の動画や音声を楽しむためにはプライベート環境として公開します。
具体的には basic認証をかけるだけで完了です。ApplePodcastなどの各種ポッドキャストアプリではbasic認証にも対応しており、ポッドキャストURLを登録する際にパスワード認証を設定することができます。
最後に
以上、レンタルサーバーでプライベートのポッドキャスト環境を構築する方法でした。
主にポッドキャストを使用する利点と、レンタルサーバーに公開する手段、プライベート環境として公開するためのbasic認証について解説しました。
ポッドキャストを知っている人であれば「全世界で公開する物」という認識がある人が多いかと思いますが、個人的な使い方としても利点があるため、今回紹介した方法で作成したポッドキャストの公開方法を試してみることはとてもオススメです。
それでは、今回もお疲れ様でした。
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