この記事ではオープンソースでセルフホスティング型のRSSリーダーである「Tiny Tiny RSS」をレンタルサーバーで導入した経験をまとめていきます。
目次
RSSリーダーを導入する経緯
最近の情報収集としてはSNSやGoogleアラートでのメール通知だったり、アルゴリズムが選定したニュースを読んでいましたが、刺激的な内容ばかりに引っ張られてしまうので気疲れしてしまう面が多くありました。
趣味がインターネットのような物なので、意識的に気疲れしないために、ゲームなどの没頭できる他の趣味を作るようにしてインターネットから離れる期間を作ろうとしていました。
かといって同じゲームをずっとするわけではなく、RPGやシミュレーション系が好きなので定期的に新しいゲームを知るために 4Gamer などのゲーム情報サイトを見ているのですが、更新頻度が多過ぎて見落としが発生してました。
見落としもしょうがないと割り切っていた中、セルフホスティング型のRSSリーダーを知ったので使ってみようと思い立ったのがこの記事を書いている経緯です。
Tiny Tiny RSSの特徴
Tiny Tiny RSS (TT-RSS) は、自分でホストできるオープンソースのRSSフィードリーダーです。以下に、TT-RSSの概要とその機能について説明します。
Tiny Tiny RSSの概要
- オープンソース: TT-RSSはGPLライセンスの下で提供されており、無料で使用できます。
- セルフホスティング: 自分のサーバーにインストールして使用するため、フィードのプライバシーやカスタマイズが可能です。
- Webベース: ブラウザからアクセスできるため、どこからでもフィードをチェックできます。
Tiny Tiny RSSの主な機能
セルフホスティング型のRSSリーダー/ジェネレーター。Webブラウザからアクセスでき、オープンソースで公開されている。略称は「ttrss」
PHPで書かれており、現在ではDockerによる公開が推奨されているが2005年から開発されているので一般的なレンタルサーバーで公開することも可能。今でも活発に開発されているので高い人気と豊富な情報が期待できる。
キーワードや正規表現を使って記事を自動的に分類、公開用のRSSを作成する事も可能。APIも使用できるので使い勝手が悪い場合には自分だけの独自の処理を行う事が可能です。
レンタルサーバーで設定する方法
ドメインのサブディレクトリ配下に設置します。対象ドメインではPHP8.2で実行されるように設定済みです。
cd <ドメインディレクトリ>/public_html/
git clone https://git.tt-rss.org/fox/tt-rss.git ttrss
cd ttrss
cp config.php-dist config.php
vi config.php
データ保存にはPostgreSQLかMySqlが設定可能なので、MySqlを作成してから設定ファイルに記述します。
putenv('TTRSS_DB_TYPE=mysql');
putenv('TTRSS_DB_HOST=<データベースのホスト名>');
putenv('TTRSS_DB_NAME=<データベース名>');
putenv('TTRSS_DB_USER=<データベースユーザー名>');
putenv('TTRSS_DB_PASS=<データベースパスワード>');
putenv('TTRSS_DB_PORT=3306');
putenv('TTRSS_SELF_URL_PATH=https://<ホスティングURL>/ttrss');
putenv('TTRSS_PHP_EXECUTABLE=/usr/bin/php8.2');
putenv('TTRSS_SIMPLE_UPDATE_MODE=true'); # ブラウザで開いてる時に自動収集する機能
この設定をした後に、テーブル作成などのマイグレーションを実行
/usr/bin/php8.2 update.php --update-schema
これで設置したパスのURLにアクセスする事ができます。
初回ユーザーとして admin
ユーザーで password
のパスでログインする事ができます。ログイン完了した後にパスワード変更が求められます。
RSSの収集はブラウザで開いていれば自動で収集される設定にしていますが、開いていない時でも収集するためにcronを以下で設定します
*/30 * * * * /usr/bin/php8.2 /home/<ユーザー名>/<ホスティングURL>/public_html/ttrss/update.php --feeds --quiet
以上で基本的な設定は完了です。ブラウザから見た目の変更だったりRSSの登録をした内容が以下です。
iPhoneでも確認することは一応はできますが、UIが壊滅的な部分もありPC専用になりそうです。ですが、人気の高いOSSなのでスマホ用のテーマを導入したり、App Storeで「ttrss」と検索すれば対応しているらしいアプリも存在するので色々ためしてみるつもりです。
終わりに
以上、Tiny Tiny RSSの導入方法でした。
今ではDockerで導入することが推奨されているのですが、古くからあるアプリケーションなのでLAMP環境さえあれば置くだけで使えるように整っており、設定しやすかったです。
レンタルサーバーを契約しているのであれば気軽に使えるのでオススメのRSSリーダーです。刺激的なインターネットの中で落ち着ける場所がまた一つ増えました。
RSSリーダーを導入してもRSSを配信していないサイトもあります。その時には RSS-Bridge を導入するのがオススメです。こちらの記事で取り扱っているので、興味がありましたらご覧ください。
セルフホスティング型のRSSリーダーは数多くあり、他のものを試してみるのも楽しいかもしれません。例えば 備忘ノートさんのOSSカテゴリなどは見ていて楽しいです。
https://note.spage.jp/archives/category/oss
それでは、今回もお疲れ様でした。
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